現状と展望
我が国の国内食料自給率という言葉をご存知ですか?食料自給率とは、国内の食料消費が、国産でどの程度賄えているかを示す指標のことです。昭和40年代は約80%あった自給率が、わずか40年位で40%を下回ってしまいました。これは非常に危機感を感じるべき数値なのです。(※自給率の緊迫についての詳細はこちら)
状況下で東京都の自給率はたったの1%です。しかし、都といえども、伊豆諸島や小笠原諸島などの島々、23区外の市町村、そして23区内にも世田谷、 練馬、江戸川、そして我が足立区など農林水畜産物の生産などに携わる方々は沢山いらっしゃいます。東京の特産品も多々あります。私どもはそんな東京の特産 品を地元食材として注目し活用しました。ゆくゆくは日本全国各地で第一次生産の活性化につながり、子供→孫→ひ孫・・・・、と次世代の時代に1%から 2,5,10%と増え、本当の意味での豊な日本になれる事を心より願い【あだち菜うどん学会】の活動を続けています。
あだち菜うどん学会の経緯
東京商工会議所足立支部長から「地元の活性を目的とし、きっかけに繋がる名物を開発しよう」と声掛けにより、同区で活躍する大学の教授、デザイナー、金融機関、新聞社、飲食経営者など多 方面のメンバーが集結したのが「足立新ご当地グルメ創造プロジェクト」です。すぐに全ては上手くいくはずもなく、当初は色んな経験を繰り返し、実績も模索 も得られました。その後、注目したのは地産地消である区内生産物です。足立区には東京都で生産第2位の小松菜を作る農家さんが多々いらっしゃって、同区内 には他地区と比べ製麺所も多いという事も知り得ました。それらを踏まえ、その小松菜を活かし、フレッシュな状態で練り込んだうどんを作ろうと動き出してか らが失敗の連続でした。
生の状態で練り込むが中々思うようには上手くいかず、小松菜を乾燥パウダーにしたり、加熱したり、塩漬けにした等色んな失敗を数十 回と繰り返し、ようやく生の小松菜を練り込んでも、香りや味わい、そして彩りも活かした麺の製造技法を発見しての完成でした。通常の練り込み麺の場合は 1~5%が平均と言われている中、この麺は20%フレッシュな状態での小松菜練り込みに成功でき、その麺を美味しいうどんとして味わえられるスープや食べ 方を開発しました。その後、東日本大震災被災地の大槌で炊き出しをしたり、コンクールで最優秀賞を受賞したり、国体の剣道柔道の選手及び関係者などへ同区 のおもてなし料理としてふるまったりし始めました。2014年にはイベントや対決など初体験ながら、日本全国から強豪の集まるうどん天下一決定戦に初 出場をし、新参者なので猛者達との壮絶な争いで大苦戦をしいられましたが、なんとか初陣ながら8位入賞できました。(※イベントなどの詳細はこちら)
今後は家庭用を開発したり、更に食べられる飲食店も増やし、足立区発進の東京新名物を目指していきますので、これからも応援宜しくお願い致します。